以前、２人の男の子の子育てをしながらレストランを経営していた頃のことです。

ある日、子供に「何でもいいから一生懸命やりなさい」と言っているときに、「ところで、自分は何か一生懸命やったことがあるだろうか？」と思いました。
その日から日本一になれるものはないかと探していると、ダーツに目が止まりました。

やってみたら意外におもしろいし、ダーツボードがあればレストランでも家でも練習できる…これならと思って、早速練習を始めて試合に出ることにしました。
しかし、試合に勝つのは簡単ではありません。

当時のチャンピオンを捕まえて、
「一日何時間練習しているんですか？」と聞くと、
「一日４時間練習しています。」と教えてくれました。
私はこの人に勝たなければいけないのだから同じ時間練習していてはダメだと思い、一日倍の８時間練習しました。

一日８時間の練習をしても試合では勝てませんでした。
こんなに練習しているのに…何度試合会場のトイレに駆け込んで泣いたことか。
とうとう私は一大決心をしました。
「だったら、３倍の一日１２時間練習してやる！」
子育てとレストランの経営を続けながらなので、並大抵のことではありません。
睡眠時間は一日２時間になりました。

それを続けていくとある時から急にトーナメントで優勝できるようになりました。
その後の私の戦績は次の通りです。

１９８５　インターナショナル日本選手権　　　　優勝

　　　　　ワールドカップ（オーストラリア）　　５位

１９８６　インターナショナル日本選手権　　　　優勝

　　　　　アジアカップ（シンガポール）　　　　優勝

　　　　パシフィックカップ（ニュージーランド)３位

　　　　※他出場国際トーナメント全てベスト８以内

１９８７　タイオープン　　　　　　　　　　　　優勝

　　　LAオープン、ノースアメリカン、ハバナオープン

　　　　　　　　　　　　　　　　・・・全て３位以内

　　　　　ベルギーオープン　　　　　　　　ベスト８

１９８７年５月ワールドランキング１位

１９８７年年間ワールドランキング２位